漫画やアニメに興味がなさすぎる!

あなたは漫画やアニメに興味がなさすぎる!
って知人に言われた。
確かに僕はそうしたコンテンツを観る機会が少ないし、ハマることもあまりない。

幼少期には、コロコロコミックなどを手にすることはあったが、年齢を重ねていくうちに読むことが馬鹿らしくなっていった。
漫画やアニメは子供のためのもの…という刷り込みが僕の中で芽生え、同年代の友人ともなかなか話題が合わなくなっていく。
大抵、漫画やアニメが好きな連中はゲームも好きで、ポケモンくらいしかプレイしなかった僕には話の輪に入ることもなくなっていった。

高校生になると小説を読み始め、漫画やアニメよりも、小説のほうが実は情報量が豊富で、読後感が強いことを知る。
しかも遅読なうえに理解力が低い僕にとって、小説は何度も「リプレイ」できる。
漫画も同じように読み進めることができるのだろうが、小説だったら読むたびに情景が変わる。
何度も何度も同じ章や節を読み返し、自分なりに理解したうえで次のページをめくる。
そうした作業が僕には合っていたのだ。
いまでも思い出すのは、重松清の「流星ワゴン」を高校の図書室でひとり、泣きながら読んだこと。
脳の中に鮮明に像が飛び込んで、誰かの作った映像では味わえない体験をした。
漫画やアニメは見終わって3歩歩いたら内容すら忘れてしまうものも多いが、小説は案外記憶に残るのもメリットのひとつだ。

つまりは情報の咀嚼が遅いがゆえに、漫画やアニメなど作者から提供される「映像」にいちいち戸惑う。
作者の手によって決められてしまう「変数」が多いのも嫌いなのだろう。
特に「アニメっぽい芝居」が苦手で、現実離れした会話が飛び交う日本のドラマや映画は、観るたびに鳥肌が立つ。
日本映画のクオリティの低さは、現実とは低い次元で虚構を再現しようとすること。
そうした場面に理由があるのなら許せるが、コメディタッチで笑いひとつ作り出せない嘘くさい、レベルの低い会話はマジで要らない。
そんなシーンは漫画とアニメに仕舞っておけ。

この記事を書いた人

名無しのユータ

「読書が趣味」という訳ではないし、遅読で読解力も低い。けれど、読書を続けることでモノを考える力がやっと人並みに得られると感じ、なるべく毎日、本を紐解いている。
趣味はランニング、植物栽培など。